お気付きの方もいるかと思うが、7月18日に発売される新しいシングルの中に「頑張る事にも疲れてしまった・・・」ではじまるあの歌を入れ、『Daily Life』というタイトルにした。あの歌が出来て、ずっとタイトルに悩んでいた。もともと僕はタイトルに固執する方ではないので、未だタイトル未定曲がたくさんあるのだが、その中でもこの歌は本当に慎重に名付けたくて今日までかかってしまったという感じだ。兄貴の結婚式でもあの歌を歌い、それに感動した母が後日東京の僕に家宛に手紙を送り、「とても良い歌ですね。お母さんはあの歌のタイトル『プレシャ』がいいと思います。」なんて書いてきて、おそらく本人は『プレッシャー』って書きたかったんでしょうね。とライブで笑い話にしたところ、危うく『プレシャ』で広まりつつあったこの曲。『Daily Life』。この言葉が浮かんだ時、まさにこれだと思った。直訳すると「日々の生活」。頑張る事にも疲れてしまい、もうやめようと思う事。周りがうらやましく思える事。頑張ってといわれる事が何よりも辛い事。これは一部の人だけのものではなく、誰しもが経験する事だと思う。自分には関係ないと思っている人がいたら、きっとこの先に経験するでしょう。そう、なにも特別な事ではないのだ。雨が降るように、それらは日々の生活の中に紛れ込んでいる。生きているという事は、素晴らしいものでもあり、クソッタレなものでもあり、その浮き沈みこそが『Daily Life』なのだと僕は思う。僕は歌を歌い始めてから、まさに最高な夜とクソッタレな夜の中をかき分けて泳ぐように生きてきた。それでも今日までこうしてメッセージを発せられる事が出来ているのは、すぐそばにみんながいてくれたからだ。さぁ、君を連れて行くんだ。僕が初めてギターを握った時、憧れていたアーティストのポスターを破り捨てて、小さなヤニ臭い部屋で誓ったあの場所へ。