この何ヶ月、ずっと探してました。
向かいのホーム、路地裏の窓、こんなとこにいるはずもないのに。
けれど数えきれない程の街をまわってやっと出会った。
一目見てあなただと直感しました。
ここにいたのですね。
渋谷の公園通り上がったお店にあなたは立っていました。
その佇まい・気品・文句のつけようがない美しい姿に惚れました。
恐る恐る値札を見ると１０００００円！！！！
オレには０が１つ多すぎる。
あなたはイタリア生まれ。私は姫路生まれの２単位数え間違えて留年した身。
やはり自分には身分不相応だったのですね。
やっと出会えたのに結ばれない運命だったのですね。
理想の人と運命の人は必ず一致するとは限らないと頭では分かっていても。。。。
一度だけ一度だけ足を入れさせてもらいました。
あなたと一緒に立って鏡に写った姿はまるで自分がイタリア人になったかのようでした。
このままあなたと逃げ出したい。
でもオレにはそんなことできる勇気もない小さな男です。
笑ってください。
いつかいつか必ず迎えにいけるような男になって帰ってきます。
だからずっとそこで待っていてください。
けれどお互い次に会うときは年を取って、あなたは時代に合わせたデザインに変わっているかもしれませんね。
そしたら諦めます。
あの頃のあなたを思いだして、また違う人を捜します。
いや、もう帰りに違う店で違うブーツ買います。
あなたへの気持ちもブレにブレまくってる私をどうかお許しください。
「もう少しなんとか安くなんないんすかね？」
と買えもしないのに未練がましく何度もしつこく聞いて困らせた店員さんへ。
「ごめんなさい」
でも家に帰ってネットで検索したら８００００円でした。
この２００００円の差は何？

出口のない日記を目測を過って勢いだけで書いてしまいました。
読んでくれたみなさん、大変お見苦しいところをお見せし大変申し訳ございませんでした。

代谷