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2020/01/31

ホームラン回顧録2

『KENWOOD ROXYが198000円かぁー』

オレは新聞のチラシを食い入るように見てた。

もうコンポが欲しくて欲しくて、できればスーパーウーファー付きがいいよなーと、スーパーウーファーがなんなのかもよく分からずチラシを眺めていた。

そして親に直談判した結果、買ってもらえたのはCDラジカセ（ダブルカセット）だった。

入学祝いやし絶対買ってもらえると思ってたから、悲しかった。

今ならわかるけど、高校入学でいっぱいお金がかかるタイミングで、なんで馬鹿でかいコンポに20万以上のプレゼントができようか？

CDラジカセでも5万ぐらいした記憶があるから、当時の家の家計を考えるとよくしてもらった方だと思う。

とにかくこれでCDが聴ける！

遅いCDデビューだったが、自分のラジカセが持てたことと、たくさん音楽が聴けることに本当に嬉しかった。

確か一番最初に買ったシングルCDが、稲垣潤一の「僕ならばここにいる」

たまたまミュージックステーションでドラム叩きながら歌っている姿を見て、サビのメロディーが好きで買ったんだと思う。

すぐにカラオケで歌った。

そしてアルバムCDがBON JOVIの「NEW JERSEY」

友達がCD屋さんでおすすめしてくれたのを買った。

初めての洋楽だった。

「Lay Your Hands On Me」「Bad Medicine」「I’ll Be There For You」とヒットソング満載で、とにかく聴きやすいメロディと盛り上がる展開に心踊らせ何度も聴いては、またカラオケで歌った。

もちろんウソ英語で。めっちゃ痛い奴である。笑

とにかくCDを買ったり、レンタルしてきてカセットにダビングして、兄貴にもらったウォークマンで通学中に聴きながら、曲を覚えてカラオケで歌う。

このサイクルを大学までずっとしていたと思う。

歌が、歌うことが大好きだった。

そして高校2年にベースと出会うこととなる。