冬がもう目の前に迫っているこの時期に、時期外れな話しをひとつ。

先日ある友人が、夜10時頃に自宅近所に愛犬の散歩に出掛けた。
友人宅周辺には、多くの田畑が広がり、ロングスパンの街灯道はかなりの暗がり具合。
散歩を終え、帰宅道になる農道を進むと、先の方に黒い塊がぼんやりと見えた。
近付くにつれ、その塊が道端に座り込む女性だとわかった。
手に一輪の花を持ち、何やら呪文のような言葉を呟きながら花びらを1枚づつちぎっている。
あまりの不気味さに友人は、急ぎ足で女性の前を通り過ぎ自宅を目指した。
しかし背後に違和感を感じふと振り向くと、背後数メートル先に先程の女性が、こちらを向いて立っている。
この感じは、普通ではないと感じた友人は、愛犬を抱きかかえ全力疾走。
だが、確実に背後の女性も走り寄ってくるのがわかる。
あまりの恐怖であったにも関わらず、友人は、何故か走りながら振り返った。
そこには、女性の姿はなく、代わりに黒いふわふわとした塊が迫っていた。
とにかく死に物狂いで走り続けた友人は、愛犬とともに無事に帰宅。
玄関から恐る恐る外を覗いたが、そこには何もなかった。

翌日の夜、友人は、昨日の体験をしたあの場所を目指した。
恐怖心は、あったが、あの体験の答えがどうしても知りたかったからだ。
昨夜のあの場所に行ってみると、そこにあの女性の姿は、なかった。
しかし座っていた場所周辺に、茎から切り落とされた大量の花が散らばっていた。


って話をこないだ聞かされました。ホント怖いです。
ちなみに写真の犬は、この話にも登場した友人の愛犬。癒されて下さい。　　清正

追伸　今日は、渋谷でしげるソロライブです！学校、お仕事終わりに是非会場に駆けつけて下さい！