2019/08/11
手品
お兄ちゃんは手品もとても上手だった。
マジシャンのような技量だった。
一般人のはずなのに、マジックのプロは専用の店で道具や技を買っていることを知っていた。
今も思うとネットもない時代になんちゅう情報網やと感心する。
僕が親しい人だけに見せるマジックはこの時に鍛え込まれたものだ。
コインマジックからトランプまで。
ちなみに僕はトランプはbicycleが一番いいと信じている。
あっ、ごめん今は思い出を書いているだけだから、今日の読みどころはトランプはbicycle買っとけ!とだけ覚えておいてもらえたら良い。
マジシャンのような技量だった。
一般人のはずなのに、マジックのプロは専用の店で道具や技を買っていることを知っていた。
今も思うとネットもない時代になんちゅう情報網やと感心する。
僕が親しい人だけに見せるマジックはこの時に鍛え込まれたものだ。
コインマジックからトランプまで。
ちなみに僕はトランプはbicycleが一番いいと信じている。
あっ、ごめん今は思い出を書いているだけだから、今日の読みどころはトランプはbicycle買っとけ!とだけ覚えておいてもらえたら良い。
2019/08/10
京都へ「アメリカやん」
初めて入る1Rの部屋。
初めて見るユニットバスに僕は興奮した。
アメリカやんっっ!そう思った。
バスタブの中でシャワー浴びるって、アメリカやんっっ。って。
アメリカの何がええねんっとひねた心は小学五年生にはない。アメリカやんって思ったのだ。
アメリカやんっやから、バスタブに石鹸を入れたいとお兄ちゃんに述べてみた。
イメージは泡風呂だ。
偏差値70のお兄ちゃんは顔色変えずに、石鹸入れても泡だらけにはならんと思うぞと冷静に伝えてくれたが、ここはアメリカ!(実際は京都)絶対泡だらけになると信じ、石鹸ダイブ!!
実際は、、、湯が濁っただけ。
そりゃそうか。。。
落ち込む僕。
石鹸だけでは泡は立たないと学んだ夏。
後日、お兄ちゃんから電話があり「しげる、お前がこの前試してた泡が出る方法わかったぞ。今度来た時にやろう!」と言ってくれたのを覚えている。
この人はこういう人だった。
僕は一方的に大好きだったが、お兄ちゃんは特別僕を可愛がっていたわけでもないのだが、優しいのだ。
その優しさが小学五年生なりに強く胸に残ったのだ。
初めて見るユニットバスに僕は興奮した。
アメリカやんっっ!そう思った。
バスタブの中でシャワー浴びるって、アメリカやんっっ。って。
アメリカの何がええねんっとひねた心は小学五年生にはない。アメリカやんって思ったのだ。
アメリカやんっやから、バスタブに石鹸を入れたいとお兄ちゃんに述べてみた。
イメージは泡風呂だ。
偏差値70のお兄ちゃんは顔色変えずに、石鹸入れても泡だらけにはならんと思うぞと冷静に伝えてくれたが、ここはアメリカ!(実際は京都)絶対泡だらけになると信じ、石鹸ダイブ!!
実際は、、、湯が濁っただけ。
そりゃそうか。。。
落ち込む僕。
石鹸だけでは泡は立たないと学んだ夏。
後日、お兄ちゃんから電話があり「しげる、お前がこの前試してた泡が出る方法わかったぞ。今度来た時にやろう!」と言ってくれたのを覚えている。
この人はこういう人だった。
僕は一方的に大好きだったが、お兄ちゃんは特別僕を可愛がっていたわけでもないのだが、優しいのだ。
その優しさが小学五年生なりに強く胸に残ったのだ。
2019/08/09
京都へ「初テンイチ」
お兄ちゃんの下宿先についてすぐに友達のイシノくんがやってきた。
「おぉ、従兄弟が来てるねん。しげるって言うねん。よろしくな」。
「はい、よろしく」。
お兄ちゃんの大学の友達らしく、この人も頭がいいようだ。
頭のいい人は僕を子供扱いしない。
普通の人として接してくることを僕は子供ながらに知っていた。
それがあまり好きではなかったが、この人たちのそれは自分も仲間として受け入れてもらったようで妙に心地よかったのを覚えている。
ただ偏差値70越えの大学生と到着早々パチンコに明け暮れ財布をなくたあほ小学生。
よく相手してくれたと思う。
しばらくすると「よし!しげる天一行くぞ!」イシノくんはおもむろにそう行った。
テンイチ。。。。はて。。。
天下一品発祥の地、京都。
まだラーメン天下一品が全国にその名を轟かすずっと前のこと。
こってりなんて概念が浸透していない時代。
小学五年生が初めて食べた天一は、、、、、。
うん。
2度と食うか!と心に決めたのを覚えている。
数年後、狂ったように食べるとも知らず。。。
「おぉ、従兄弟が来てるねん。しげるって言うねん。よろしくな」。
「はい、よろしく」。
お兄ちゃんの大学の友達らしく、この人も頭がいいようだ。
頭のいい人は僕を子供扱いしない。
普通の人として接してくることを僕は子供ながらに知っていた。
それがあまり好きではなかったが、この人たちのそれは自分も仲間として受け入れてもらったようで妙に心地よかったのを覚えている。
ただ偏差値70越えの大学生と到着早々パチンコに明け暮れ財布をなくたあほ小学生。
よく相手してくれたと思う。
しばらくすると「よし!しげる天一行くぞ!」イシノくんはおもむろにそう行った。
テンイチ。。。。はて。。。
天下一品発祥の地、京都。
まだラーメン天下一品が全国にその名を轟かすずっと前のこと。
こってりなんて概念が浸透していない時代。
小学五年生が初めて食べた天一は、、、、、。
うん。
2度と食うか!と心に決めたのを覚えている。
数年後、狂ったように食べるとも知らず。。。
2019/08/08
京都へ2
京都は盆地だけあって夏はその暑さを過剰に演出する。
駅に着くとお兄ちゃんはもう待っていてくれていた。
大学生が小学5年生の子を相手する、、、どんな気持ちだったのだろうか。
IQが20以上離れると会話が成立しないというが、相当なストレスだったのではないだろうか。。。
着くとまずは京都タワーに連れて行ってくれた。
小学生なんで景色なんかはまったく興味なかったが、そこにあったゲームに僕は夢中になり、小学5年生にしてなぜかパチンコゲームを狂ったようにやっていた。
京都まで来てやることではない。。。
従兄弟のお兄ちゃんもいるのに。。。
散々、遊んでさぁ異動となり駅について気がついた。
財布がない。。。。
アホや。
どつきたい。こんな小学生。
1泊2日ほどの予定の初日にもう財布をなくしているのだ。
パチンコしすぎて。
アホの確変である。
そこにはおかんから「お兄ちゃんに渡しなよ」といわれたお金も入っていたのに。
携帯電話もない時代、二人で元の場所に戻ったがもうなかった。
お兄ちゃんは怒ることもなく、優しく笑ってしゃーないしゃーないと言ってくれた。
僕はお兄ちゃんのこういう優しさも大好きだった。
いきなり一文無しになった僕はそのままトボトボとお兄ちゃんの下宿先に帰るのであった。
駅に着くとお兄ちゃんはもう待っていてくれていた。
大学生が小学5年生の子を相手する、、、どんな気持ちだったのだろうか。
IQが20以上離れると会話が成立しないというが、相当なストレスだったのではないだろうか。。。
着くとまずは京都タワーに連れて行ってくれた。
小学生なんで景色なんかはまったく興味なかったが、そこにあったゲームに僕は夢中になり、小学5年生にしてなぜかパチンコゲームを狂ったようにやっていた。
京都まで来てやることではない。。。
従兄弟のお兄ちゃんもいるのに。。。
散々、遊んでさぁ異動となり駅について気がついた。
財布がない。。。。
アホや。
どつきたい。こんな小学生。
1泊2日ほどの予定の初日にもう財布をなくしているのだ。
パチンコしすぎて。
アホの確変である。
そこにはおかんから「お兄ちゃんに渡しなよ」といわれたお金も入っていたのに。
携帯電話もない時代、二人で元の場所に戻ったがもうなかった。
お兄ちゃんは怒ることもなく、優しく笑ってしゃーないしゃーないと言ってくれた。
僕はお兄ちゃんのこういう優しさも大好きだった。
いきなり一文無しになった僕はそのままトボトボとお兄ちゃんの下宿先に帰るのであった。
2019/08/07
博学
従兄弟のお兄ちゃんはとにかく頭が良かった。
その頭脳を漫画、昆虫、ゲーム、都市伝説と勉強以外のことにフルに生かしていた。
「信じるか信じないかはあなた次第」そんな言葉が流行る随分前からいろんな不思議な話を聞かせてくれた。
怪顔ラスプーチン、サンジェルマン伯爵、3人の灯台守、フランケン伯爵、アメリカ大統領就任後の空白の1週間、仁徳天皇陵の墓、怪談話も。
その一つ一つがとても面白く、僕の好奇心はミキサーのように激しく回った。
僕のプライベートを知る人は、僕から上記の話を聞いたことがあると思うが、すべてこの人から学んだものだ。
話が面白く頭がいいお兄ちゃん。
そのお兄ちゃんの下宿先に遊びに行く。
僕は小学5年生。
ちょうどこんな日差しの強い夏休みだった。
その頭脳を漫画、昆虫、ゲーム、都市伝説と勉強以外のことにフルに生かしていた。
「信じるか信じないかはあなた次第」そんな言葉が流行る随分前からいろんな不思議な話を聞かせてくれた。
怪顔ラスプーチン、サンジェルマン伯爵、3人の灯台守、フランケン伯爵、アメリカ大統領就任後の空白の1週間、仁徳天皇陵の墓、怪談話も。
その一つ一つがとても面白く、僕の好奇心はミキサーのように激しく回った。
僕のプライベートを知る人は、僕から上記の話を聞いたことがあると思うが、すべてこの人から学んだものだ。
話が面白く頭がいいお兄ちゃん。
そのお兄ちゃんの下宿先に遊びに行く。
僕は小学5年生。
ちょうどこんな日差しの強い夏休みだった。
2019/08/06
京都へ
「あいつは偏差値70以上あるからな」。
よく親父が甥っ子であるお兄ちゃんのことを自慢していた。
確かにお兄ちゃんは子供の頃からヒーローではなく、悪役から見たヒーローの視点を話していたり、何かに集中すると一切のものを遮断したりとぶっ飛んでいて、その片鱗は子供ながらに変人としてインプットされていた。
僕が小学5年生の時、何がどうしてそうなったのか、大学生のお兄ちゃんのところへ遊びに行くことになった。
従兄弟の、しかも歳の離れたお兄ちゃんのところへいくなんて。
姫路から京都まで。小学5年生が一人で。
今考えると不思議だが、なぜだかそうなった。
ここでの日々が今では宝物となって胸に残っている。
よく親父が甥っ子であるお兄ちゃんのことを自慢していた。
確かにお兄ちゃんは子供の頃からヒーローではなく、悪役から見たヒーローの視点を話していたり、何かに集中すると一切のものを遮断したりとぶっ飛んでいて、その片鱗は子供ながらに変人としてインプットされていた。
僕が小学5年生の時、何がどうしてそうなったのか、大学生のお兄ちゃんのところへ遊びに行くことになった。
従兄弟の、しかも歳の離れたお兄ちゃんのところへいくなんて。
姫路から京都まで。小学5年生が一人で。
今考えると不思議だが、なぜだかそうなった。
ここでの日々が今では宝物となって胸に残っている。
2019/08/05
無題
従兄弟のお兄ちゃんが亡くなった。
我が家で一番IQが高いと言われ、親父もよくあいつは秀才やからと話していた。
博学で話もうまく、大好きなお兄ちゃんだった。
まだ50代。
はやすぎる。
僕にいろんなことを教えてくれたお兄ちゃんであり、今の僕があるのはこの人のおかげと言っても過言ではない。
少しだけ思い出に浸ろうと思う。
我が家で一番IQが高いと言われ、親父もよくあいつは秀才やからと話していた。
博学で話もうまく、大好きなお兄ちゃんだった。
まだ50代。
はやすぎる。
僕にいろんなことを教えてくれたお兄ちゃんであり、今の僕があるのはこの人のおかげと言っても過言ではない。
少しだけ思い出に浸ろうと思う。
2019/08/04
続くのね、忙しいの
だらーだらーと過ごせると思ってたのだが、そうではない。
特設サイトを作るだの、撮影があるだの。
撮影は撮るだけじゃなく、事前準備として髪を切りに行ったり服を選んだり、、、と兎にも角にも時間を使う。
物を造らなくては!というプレッシャーからは解放されたものの時間との戦いは続く。
連日連夜のミーティング。
知らぬ間に時間は経っていく。
そんな日々です。
忙しや。。。
特設サイトを作るだの、撮影があるだの。
撮影は撮るだけじゃなく、事前準備として髪を切りに行ったり服を選んだり、、、と兎にも角にも時間を使う。
物を造らなくては!というプレッシャーからは解放されたものの時間との戦いは続く。
連日連夜のミーティング。
知らぬ間に時間は経っていく。
そんな日々です。
忙しや。。。
2019/08/03
だらーだらー
8月2日の歌入れを終えると肩の荷が下りた。
もう曲を書かなくてもいいのか。
誰も書いてくれなんて頼んでねーのにそんなことを思ってしまう。
人は本当にバカだと思う。
ただ何もない状態から造っていく、しかも何度もなんども掘り起こした場所からさらに違う方法で掘りおこすってのは、、、なかなかどうしてなことだ。
その安堵感からか、何も書くことが見つからない。
ただ家に帰ると疲れがどっと出てねむたーーーくなる日々が続いている。
これまで張り詰めていかたら、まいいかの気持ちで今は気持ちを緩めている。
だらーだらー。
もう曲を書かなくてもいいのか。
誰も書いてくれなんて頼んでねーのにそんなことを思ってしまう。
人は本当にバカだと思う。
ただ何もない状態から造っていく、しかも何度もなんども掘り起こした場所からさらに違う方法で掘りおこすってのは、、、なかなかどうしてなことだ。
その安堵感からか、何も書くことが見つからない。
ただ家に帰ると疲れがどっと出てねむたーーーくなる日々が続いている。
これまで張り詰めていかたら、まいいかの気持ちで今は気持ちを緩めている。
だらーだらー。
2019/08/02
歌入れ最終日
8月2日。
最後の1行が書けない曲が2曲。
明後日は撮影があるので、早起きをしてレコーディング前に髪を切りに。
事情が事情なので美容室でも許可を得てパソコンを持ち込み、歌詞を書いた。
時間がないけど、サビをガラッと変えてみることにした。
すると大きなピースがハマった気がした。
レコーディングスタジオへ。
入った瞬間、また違う言葉が頭をかすめ、それを入れてみると素晴らしい作品になった。
もう1曲の1行もこのスタジオで完成した。
さきほど無事に歌い終えた。
一曲は歌いながら泣きそうになった。
感動する歌とかではないが、なんかそういう大げさな歌は今は少し描こうとは思わないのだが、ささやかな優しさのような歌で、大きな愛のような歌で泣きそうになった。
これにて僕の数ヶ月の作品造りという鬼のような身を削り精神的に追い込む日々が終わる。
良かった。
現時点で出せる全てを出した。
俺が今生きている証しを聴いてほしい。
そして今は22時。
オルガンなどを入れている。
まだまだアルバム完成までは時間がかかるが、丁寧に丁寧に。
早く聴かせたいな。
最後の1行が書けない曲が2曲。
明後日は撮影があるので、早起きをしてレコーディング前に髪を切りに。
事情が事情なので美容室でも許可を得てパソコンを持ち込み、歌詞を書いた。
時間がないけど、サビをガラッと変えてみることにした。
すると大きなピースがハマった気がした。
レコーディングスタジオへ。
入った瞬間、また違う言葉が頭をかすめ、それを入れてみると素晴らしい作品になった。
もう1曲の1行もこのスタジオで完成した。
さきほど無事に歌い終えた。
一曲は歌いながら泣きそうになった。
感動する歌とかではないが、なんかそういう大げさな歌は今は少し描こうとは思わないのだが、ささやかな優しさのような歌で、大きな愛のような歌で泣きそうになった。
これにて僕の数ヶ月の作品造りという鬼のような身を削り精神的に追い込む日々が終わる。
良かった。
現時点で出せる全てを出した。
俺が今生きている証しを聴いてほしい。
そして今は22時。
オルガンなどを入れている。
まだまだアルバム完成までは時間がかかるが、丁寧に丁寧に。
早く聴かせたいな。
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