2019/02/18
俺にもしもバイクがあれば
初めてバイクに乗ったは15歳の時だった。
先に16歳になって免許をとった友達が公園に乗り付けてきていてそこで乗らせてもらった。
自転車とは全く違う世界。
アクセルをひねればひねるほどスピードは上がり、興奮が増してくる。
ブレーキをかけずにアクセルを開けていく。
もうこのままぶっ飛んでもいい、そう思えた。
それから寝ても覚めてもバイクが欲しくなった。
まるでトランペットを欲しがる外国人の子供のようにバイク屋で眺める日々。
親父を連れてバイク屋に行き思いをぶつけ、パトロンを動かす。
しかし2月生まれの僕が免許を取るのはまだまだ先。
たまに友達に借りて公園や駐車場で乗り回す日々。
そして月日は流れ2月。
その頃には持ち前の飽き性が発病しまったくほしいとも思わなくなってしまっていた。
結局僕は免許を持っていない時の方がバイクを乗っていたということになる。。。
そして大人になって思うのは、あの初めてバイクのに乗った時のような高揚感を味わうことは少なくなってしまった。
この先の人生であと一度でいいので、全身が震え上がるような感覚を味わいたいものだ。
先に16歳になって免許をとった友達が公園に乗り付けてきていてそこで乗らせてもらった。
自転車とは全く違う世界。
アクセルをひねればひねるほどスピードは上がり、興奮が増してくる。
ブレーキをかけずにアクセルを開けていく。
もうこのままぶっ飛んでもいい、そう思えた。
それから寝ても覚めてもバイクが欲しくなった。
まるでトランペットを欲しがる外国人の子供のようにバイク屋で眺める日々。
親父を連れてバイク屋に行き思いをぶつけ、パトロンを動かす。
しかし2月生まれの僕が免許を取るのはまだまだ先。
たまに友達に借りて公園や駐車場で乗り回す日々。
そして月日は流れ2月。
その頃には持ち前の飽き性が発病しまったくほしいとも思わなくなってしまっていた。
結局僕は免許を持っていない時の方がバイクを乗っていたということになる。。。
そして大人になって思うのは、あの初めてバイクのに乗った時のような高揚感を味わうことは少なくなってしまった。
この先の人生であと一度でいいので、全身が震え上がるような感覚を味わいたいものだ。
2019/02/17
初めての別れ
中学3年生になった頃、同級生や年下の女の子に少しづつ好意を持たれているのがわかってきた。
人生で始めて少し「モテて」きたのだ。
それまでは足が速いやつ、頭のいいやつがモテるだった。
しかし、中学3年生くらいからその流れが少しづつ変わってきた。
目立つやつ、面白いやつがモテてきたのだ。
その頃の僕といえば、調子の乗りまくりingだった。
当時、アルミ缶を集めて学校の備品を買いましょう!みたいな流れがったのだが、なにかの委員長になって全校生徒の前で発表する際、僕は「家にアルミ缶なければ学校来る途中のゴミ箱から漁って持ってきてください。」と発言し、そのままダイレクトに先生に怒られたり、メガネを逆にかけて発表するとか、急に「い」の段が弱くなる喋り方をするとか、合唱コンクールの式では最後にジャンプして締めるとか、とにかく奇行が目立った。
奇行が目立てば目立つほど、勉強もスポーツも大したことないけど、モテててきた。
それまで何もなかったやつが急にモテるのだ。
浮かれるのもしかたない。
僕は。。。。
自分に彼女がいることが急に重たく感じた。
他の女の子が僕に興味を持っているのに、僕には彼女がいると言う噂話が流れる。
それがだんたんと疎ましく思えてきたのだ。
あぁ、分かってる。女性の敵だわな。俺だってそんなやつしばきたいもん。
でも、頭の中も整理できない頃だ。
僕は彼女を呼び出して、、、そして別れた。
次の日、彼女は長かった髪をバッサリ切って僕は一躍悪名を轟かせてしまった。
その寂しさでヤンキーちっくな女の子と二週間だけ付き合って、やっぱり別れるという奇行を連発し、女性の敵とされてしまった。
しかし、今思うのはあの頃は恋愛こそすべてだった、と思う。
好きになったりなられたり、噂をされたりしたり。
いびつな形を間違いながら整えていく時期だったのではないかと、、、今なら思うのだ。
2019/02/16
両思い
小学5年生から中学3年生まで付き合った彼女とのデートは塾に一緒に行く、だった。
どんな話をしていたのかは分からないが、周りに気づかれると囃し立てられるから平家の落ち武者のように人目のつかない道をいつも歩いていた。
交換日記ならぬ、交換手紙というものをやっていたのだが、これも周りの目を気にして二人で決めた場所に隠すことにした。
ドムの公園にあるこのあたりの地図が掲載された看板の裏に隠す。
これが僕らのルールだった。
もはやスパイしかやらないような隠し方だ。
僕らはドキドキしながらここに手紙を隠し、ドキドキの数倍上のワクワクしながら手紙を取りに行っていた。
お互いの気持ちを確かめるために手紙の最後は「大ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー好き!」と終わらせるのが暗黙のルールだった。
小学生の僕は相手に心配してほしいあまりに「6年生の秋頃、長野に引っ越すかもしれない」という大ウソをぶっこいでしまった。
僕の家は自営業、服屋さん。
転勤なんてありえないし、寒くなる頃にわざわざ長野に行くなんて正気の辞令ではない。
アホがつく嘘なんてこんなレベルである。
しかし、小学生の彼女はどっぷりこの嘘に乗っかってくれ、数ヶ月の間「長野行くなんて嫌だ」「僕だって行きたくない」というドラマのようなひと時を二人で堪能していた。
どうやってその嘘を解除したのかは忘れたが、6年生になっても中学生になっても僕は長野どころか姫路を出ることもなく健やかに過ごした。
僕はきっとこの子と結婚するんだろうと思っていた。
たぶん向こうも思っていたと思う。
小学生の頃、両思いになれるってそれくらいすごいことだから。
しかし、別れはやはりやってくるのだ。
どんな話をしていたのかは分からないが、周りに気づかれると囃し立てられるから平家の落ち武者のように人目のつかない道をいつも歩いていた。
交換日記ならぬ、交換手紙というものをやっていたのだが、これも周りの目を気にして二人で決めた場所に隠すことにした。
ドムの公園にあるこのあたりの地図が掲載された看板の裏に隠す。
これが僕らのルールだった。
もはやスパイしかやらないような隠し方だ。
僕らはドキドキしながらここに手紙を隠し、ドキドキの数倍上のワクワクしながら手紙を取りに行っていた。
お互いの気持ちを確かめるために手紙の最後は「大ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー好き!」と終わらせるのが暗黙のルールだった。
小学生の僕は相手に心配してほしいあまりに「6年生の秋頃、長野に引っ越すかもしれない」という大ウソをぶっこいでしまった。
僕の家は自営業、服屋さん。
転勤なんてありえないし、寒くなる頃にわざわざ長野に行くなんて正気の辞令ではない。
アホがつく嘘なんてこんなレベルである。
しかし、小学生の彼女はどっぷりこの嘘に乗っかってくれ、数ヶ月の間「長野行くなんて嫌だ」「僕だって行きたくない」というドラマのようなひと時を二人で堪能していた。
どうやってその嘘を解除したのかは忘れたが、6年生になっても中学生になっても僕は長野どころか姫路を出ることもなく健やかに過ごした。
僕はきっとこの子と結婚するんだろうと思っていた。
たぶん向こうも思っていたと思う。
小学生の頃、両思いになれるってそれくらいすごいことだから。
しかし、別れはやはりやってくるのだ。
2019/02/15
変わり者
中学時代の人たちのことを思い出すと奇天烈な方々であふれていたことに気づく。
それは僕の校区の貧富の差がとてつもなく広かったことも影響していると思うが、とにかくウィットに富んだ方が多かった。
以前、ラジオでも話したが一つ下の男子に山崎(仮名)君という子がいた。
彼はとにかく変わっていて、一番わかりやすいエピソードでいうと、学校に自分ちの犬を連れて登校してしまうのだ。それもそこそこのでかい犬だ。
女子は悲鳴を上げて逃げる。山崎君は何も動じず、いや多分自分の犬に悲鳴が上がっていることにも気がついていない。黙々とペースを変えずに犬と一緒に坂道を登る。南極大冒険のような志だ。
山崎君は僕のいた野球部にも仮入部してきた。
しかしどこの学校でもそうであるように、小学生の時のノリは通用しない。敬語必須。上下関係びっちり。野球部はその最高峰でそれが崩れることはありえない。
しかし山崎君はタメ口バンバン。漫画で言うところのエースを奪うほどの実力のある新入生でないとつじつまが合わないくらいタメ口、でも鬼のように下手。
山崎君はやはり仮入部でやめてしまった。
その後も野球が好きな山崎君は、土曜日曜日は犬を連れて野球部の練習を見にきていた。
山崎君は勉強が苦手だったらしい。
しかし数学だけはいつも満点。
勉強しなくても出来てしまうというのだ。
僕のいた時代はタバコを道に捨てると言うモラルも常識もない頃なので山崎君は「なぜか数学だけができる変な子」で終わってしまった。
最近、僕はいろんな脳の勉強を独学でしているのだが、ひょっとしたら山崎君はサヴァン症候群だったかもしれない、そう思う。
あの時代にもっとそう言うことが知れ渡っていたら何か変わったのかもしれない。
15年ほど前、山崎君を偶然見たときに彼はつなぎを着ていた。整備士か何かをやっていたのだろうか。きっとその職場でも敬語が使えず怒られまくっているのだろう。
しかし、彼は天才なほど数学ができたのだ、学者や研究者になれば。。。
そんな思いがいつも抜けない。
かく言う僕だって変わり者と言われてきたのでよくわかる。
僕らは普通のことをしているのに変わっていると言われてしまうのだ。
何が変わっているのかさえも当の本人にはわからない。
僕はたまたま音楽に出会えてよかったが、いつの日かもっともっと世の中の許容範囲と知識が増えてくれることを願う。
それは僕の校区の貧富の差がとてつもなく広かったことも影響していると思うが、とにかくウィットに富んだ方が多かった。
以前、ラジオでも話したが一つ下の男子に山崎(仮名)君という子がいた。
彼はとにかく変わっていて、一番わかりやすいエピソードでいうと、学校に自分ちの犬を連れて登校してしまうのだ。それもそこそこのでかい犬だ。
女子は悲鳴を上げて逃げる。山崎君は何も動じず、いや多分自分の犬に悲鳴が上がっていることにも気がついていない。黙々とペースを変えずに犬と一緒に坂道を登る。南極大冒険のような志だ。
山崎君は僕のいた野球部にも仮入部してきた。
しかしどこの学校でもそうであるように、小学生の時のノリは通用しない。敬語必須。上下関係びっちり。野球部はその最高峰でそれが崩れることはありえない。
しかし山崎君はタメ口バンバン。漫画で言うところのエースを奪うほどの実力のある新入生でないとつじつまが合わないくらいタメ口、でも鬼のように下手。
山崎君はやはり仮入部でやめてしまった。
その後も野球が好きな山崎君は、土曜日曜日は犬を連れて野球部の練習を見にきていた。
山崎君は勉強が苦手だったらしい。
しかし数学だけはいつも満点。
勉強しなくても出来てしまうというのだ。
僕のいた時代はタバコを道に捨てると言うモラルも常識もない頃なので山崎君は「なぜか数学だけができる変な子」で終わってしまった。
最近、僕はいろんな脳の勉強を独学でしているのだが、ひょっとしたら山崎君はサヴァン症候群だったかもしれない、そう思う。
あの時代にもっとそう言うことが知れ渡っていたら何か変わったのかもしれない。
15年ほど前、山崎君を偶然見たときに彼はつなぎを着ていた。整備士か何かをやっていたのだろうか。きっとその職場でも敬語が使えず怒られまくっているのだろう。
しかし、彼は天才なほど数学ができたのだ、学者や研究者になれば。。。
そんな思いがいつも抜けない。
かく言う僕だって変わり者と言われてきたのでよくわかる。
僕らは普通のことをしているのに変わっていると言われてしまうのだ。
何が変わっているのかさえも当の本人にはわからない。
僕はたまたま音楽に出会えてよかったが、いつの日かもっともっと世の中の許容範囲と知識が増えてくれることを願う。
2019/02/14
跳ね上がる手紙
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
小学5年生の時に好きな人はとても頭も良くスポーツも万能の女の子だった。
みんなの憧れの彼女。
でも、おそらく僕と彼女は両思いだ。
5年生ながらにそう確信している。
しかし小学生も大人も変わらない噂話が流れるのだ。
彼女は山田のことが好きだという噂が入ってくる。
ちらっと見ると山田と話す彼女。
山田の話に笑う彼女。
昼休みにイアリア人ばりに山田が彼女をボール遊びに誘う。
山田、お前はインターナショナルスクール出か?なんだそのアグレッシブさは。
初めて覚える嫉妬。
きっと山田も彼女のことが好きだったんだろう。
ある日の放課後、数人しか残っていない教室で誰かが女子の回し手紙(授業中に回す手紙)を拾った。
そこには彼女と友人との会話が記録されていた。
「〇〇ちゃんは722226のこと好きだもんね。」
「今日も722226赤いジャージだったよ。」
そう、暗号で書かれているのだ。
小学生にしてこの危機管理能力、おそるべし!!
赤いジャージを着ている男子は俺しかいない!!
そして26は俺の背番号だ。
たぶんこれは俺のことだ。
気絶しそうになった。
そんなある日、彼女の友達から「これ〇〇ちゃんから!」と手紙を受け取った。
「なにが?」と全くピンと来てないという役を見事に演じきりダッシュで帰宅。
誰も見つからないようにトイレで読んだ。
そこには昼休みも授業中も、ずっと僕をみていると書かれてあり、僕のことが好きだと綴られてあった。
人生で一番嬉しい手紙をもらった。何度もなんども読み返した。
この後僕はどう返事を返したのは覚えていないのだが、この日から僕たちは自然と付き合うと言う形になりその関係が中学3年生まで続いた。
あの頃から少し少し気になっていて、なんとなく気づいたことがある。
毎月席替えがあるのに4ヶ月も席替えがないのはおかしかった。
成績優秀な彼女が先生にお願いしていた気がする。頭のいい彼女にお願いされて断れなかったのではないか。
それほど僕と彼女が隣の席になって数ヶ月も席替えがなかったのはおかしかった。
完全に両思いだったのに彼女に告白させてしまったこと。
大人になって、当時の僕は待つばっかりでいくじなしで、小さな少女に全面を任せてしまったことを恥ずかしく思う。
彼女は僕とうまくいくためにいろんなことを努力してくれたんだと思う。
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
僕の彼女に対する失敗はこの時ばかりでなく、数年後まで持ち越される。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
小学5年生の時に好きな人はとても頭も良くスポーツも万能の女の子だった。
みんなの憧れの彼女。
でも、おそらく僕と彼女は両思いだ。
5年生ながらにそう確信している。
しかし小学生も大人も変わらない噂話が流れるのだ。
彼女は山田のことが好きだという噂が入ってくる。
ちらっと見ると山田と話す彼女。
山田の話に笑う彼女。
昼休みにイアリア人ばりに山田が彼女をボール遊びに誘う。
山田、お前はインターナショナルスクール出か?なんだそのアグレッシブさは。
初めて覚える嫉妬。
きっと山田も彼女のことが好きだったんだろう。
ある日の放課後、数人しか残っていない教室で誰かが女子の回し手紙(授業中に回す手紙)を拾った。
そこには彼女と友人との会話が記録されていた。
「〇〇ちゃんは722226のこと好きだもんね。」
「今日も722226赤いジャージだったよ。」
そう、暗号で書かれているのだ。
小学生にしてこの危機管理能力、おそるべし!!
赤いジャージを着ている男子は俺しかいない!!
そして26は俺の背番号だ。
たぶんこれは俺のことだ。
気絶しそうになった。
そんなある日、彼女の友達から「これ〇〇ちゃんから!」と手紙を受け取った。
「なにが?」と全くピンと来てないという役を見事に演じきりダッシュで帰宅。
誰も見つからないようにトイレで読んだ。
そこには昼休みも授業中も、ずっと僕をみていると書かれてあり、僕のことが好きだと綴られてあった。
人生で一番嬉しい手紙をもらった。何度もなんども読み返した。
この後僕はどう返事を返したのは覚えていないのだが、この日から僕たちは自然と付き合うと言う形になりその関係が中学3年生まで続いた。
あの頃から少し少し気になっていて、なんとなく気づいたことがある。
毎月席替えがあるのに4ヶ月も席替えがないのはおかしかった。
成績優秀な彼女が先生にお願いしていた気がする。頭のいい彼女にお願いされて断れなかったのではないか。
それほど僕と彼女が隣の席になって数ヶ月も席替えがなかったのはおかしかった。
完全に両思いだったのに彼女に告白させてしまったこと。
大人になって、当時の僕は待つばっかりでいくじなしで、小さな少女に全面を任せてしまったことを恥ずかしく思う。
彼女は僕とうまくいくためにいろんなことを努力してくれたんだと思う。
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
僕の彼女に対する失敗はこの時ばかりでなく、数年後まで持ち越される。
2019/02/13
ヘリウムガス
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
小学5年生の時に好きな人ができた。
もちろんクラスで一番可愛い子だ。
隣の席だ。
月に一度は席替えがあるのに、まさかの4ヶ月連続で席替えがない。
彼女の兄貴と俺の兄貴は親友だ。
条件は整った。
かっちゃん、みなみだ。
ちなみにみなみという苗字だった。
バッチリだ。
僕の校区では6月の6のつく日に夜店が出る。
ちょうど僕の住んでたビルの下に200mくらいの店がずらっと並び、うちの校区の小学生で溢れる。
当然彼女もここに来る。
僕の家の下に彼女が来るのだ。
一大決心をした。
告白する。
僕人生においてはじめての告白をこの夜店の日に設定した。
まずはルーズリーフを取り出し原稿を書き出す。
シンプルに「好きだ!!」と書いてみる。
2枚目シンプルに「好きだ!!」と書いてみる。
3枚目、考えた末「好きだ!!」と書いてみる。
結局、「好きだ!!」以外でてこなかった。
「好きだ!」と、それだけ言うことにした。
告白した後はいつものごとくヒットアンドアウェイ。
行ったら全速力で逃げる作戦。
2年生から何も変わっていない。
予定日の一週間前、普通に告白するのはインパクトに欠けるしなんか恥ずかしい。
そうだ!!
名案が浮かんだ。
ヘリウムガスを吸って声を変えて告白しよう!
そうすると恥ずかしくないし、彼女も笑ってくれるだろう!!
予定日の3日前、ヘリウムガスの量が半分になる程練習。
予定日の2日前、ヘリウムガスの量が1/3になる程練習。
予定日の前日、急に我に返りこの作戦の危うさに疑問を抱く。
当日、こんなアホな作戦、後世までの恥だと気づき断念。
結局告白できず。。。
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
この日、僕はギリギリ正しい方を選んだ気がしていた。
でも今思うと、告白できていなかったのでやはり正しくない方を選んだのかもな。
2019/02/12
キレイな顔してるだろ
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
小学2年生の時、好きな女の子の家に何かを届けてきてくれと母に頼まれた。
なぜ母頼まれたのか、何を届けてきてくれと言われたのかわからないが、めっぽう嬉しかった。
僕はこの機会をずっと待っていた。
母が偶然向こうのお母さんとお友達で、自然と家を行き来する、そんなたっちゃんとみなみとパンチ的な関係になりますようにと毎晩お願いしていた甲斐があった。
神様はいるのだろう。
僕の家からその女の子の家は大人が歩いて3分もかからない距離。
しかしえらく遠く感じた。
インターホンの前でもうじうじしていた。
するとガチャリと、みなみが出てきた。
たっちゃんは驚いて戸惑って照れ臭くて、気持ちがスパークしてロージンバックのようにその届け物を道路に投げつけた。
みなみはさぞかし驚いて、怒って笑ってくれた。
僕は何か一言、悪態をついて走って逃げた。
でもその顔はやけに清々しかったと思う。
やり遂げた達成感に溢れていたと思う。
今にして思うと全く真逆の効果しか生まないのに。おバカなこと。
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
この日間違いなく正しくない方を選んだ僕は、少しづつ女性とは何かを学んでいくのだった。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
小学2年生の時、好きな女の子の家に何かを届けてきてくれと母に頼まれた。
なぜ母頼まれたのか、何を届けてきてくれと言われたのかわからないが、めっぽう嬉しかった。
僕はこの機会をずっと待っていた。
母が偶然向こうのお母さんとお友達で、自然と家を行き来する、そんなたっちゃんとみなみとパンチ的な関係になりますようにと毎晩お願いしていた甲斐があった。
神様はいるのだろう。
僕の家からその女の子の家は大人が歩いて3分もかからない距離。
しかしえらく遠く感じた。
インターホンの前でもうじうじしていた。
するとガチャリと、みなみが出てきた。
たっちゃんは驚いて戸惑って照れ臭くて、気持ちがスパークしてロージンバックのようにその届け物を道路に投げつけた。
みなみはさぞかし驚いて、怒って笑ってくれた。
僕は何か一言、悪態をついて走って逃げた。
でもその顔はやけに清々しかったと思う。
やり遂げた達成感に溢れていたと思う。
今にして思うと全く真逆の効果しか生まないのに。おバカなこと。
正しい方と正しくない方があったとして、正しい方向だけを選ぶのは難しい。
正しい方向だけを選ぶのには何度かの失敗が必要だ。
この日間違いなく正しくない方を選んだ僕は、少しづつ女性とは何かを学んでいくのだった。
2019/02/11
キスのこと
誰もがファーストキスはいつになるのだろう?と胸をときめかしたことがあると思う。
小学生の時からの彼女がいた僕は、いつその時が来てもいいようにイメージトレーニングに怠りはなかった。
イメージではもう一口キッスで好きな子はメロメロ。だったのだが、ある疑問が。
キスの時は目を閉じなければならないのか!?
小学生だからこそ、その疑問に直でぶち当たる。
なんで目を閉じるの?
おかしいやん。
急に目を閉じたら逆に恥ずいやん。
やりますよ感でてまうやん。
次に彼女がメガネをかけいたのだが、えっメガネってとるの?どうすんの??
考え出したらきりがない。小学生の僕には答えが出なかった。
今の僕が当時の僕に会ったら言ってあげるだろう。
「うっせー!黙ぁってろ!!」
ムードの話なんだと今なら思う。
目を開けてやるのはムードにかける。
というか一周回って変態行為への第一歩かもしれない。
メガネもケースバイケースだ。
応用力が問われる。
それがキッスなんだよ、小僧。
大人になると女性は「キスでだいたい合うかどうかわかるよねぇ」などと遠吠えをするが、一理あるのかもしれない。
が、本当はキスの相性よりも、そこにこぎつけた時に、向こうが惚れたか、こっちが惚れてるかで意味合いが変わってくることを知りつつも「キスでだいたい合うかどうかわかるよねぇ」というから女性は怖い。
ただまとめると、キスは相手を思いやる気持ちが出るというのは間違っていないだろう。
そうなると俺のキスは世界一とろけるものだということになるな。
今の僕が当時の僕に会ったら言ってあげるだろう。
。。。。。
。。。。。
「うっせー!黙ぁってろ!!」
小学生の時からの彼女がいた僕は、いつその時が来てもいいようにイメージトレーニングに怠りはなかった。
イメージではもう一口キッスで好きな子はメロメロ。だったのだが、ある疑問が。
キスの時は目を閉じなければならないのか!?
小学生だからこそ、その疑問に直でぶち当たる。
なんで目を閉じるの?
おかしいやん。
急に目を閉じたら逆に恥ずいやん。
やりますよ感でてまうやん。
次に彼女がメガネをかけいたのだが、えっメガネってとるの?どうすんの??
考え出したらきりがない。小学生の僕には答えが出なかった。
今の僕が当時の僕に会ったら言ってあげるだろう。
「うっせー!黙ぁってろ!!」
ムードの話なんだと今なら思う。
目を開けてやるのはムードにかける。
というか一周回って変態行為への第一歩かもしれない。
メガネもケースバイケースだ。
応用力が問われる。
それがキッスなんだよ、小僧。
大人になると女性は「キスでだいたい合うかどうかわかるよねぇ」などと遠吠えをするが、一理あるのかもしれない。
が、本当はキスの相性よりも、そこにこぎつけた時に、向こうが惚れたか、こっちが惚れてるかで意味合いが変わってくることを知りつつも「キスでだいたい合うかどうかわかるよねぇ」というから女性は怖い。
ただまとめると、キスは相手を思いやる気持ちが出るというのは間違っていないだろう。
そうなると俺のキスは世界一とろけるものだということになるな。
今の僕が当時の僕に会ったら言ってあげるだろう。
。。。。。
。。。。。
「うっせー!黙ぁってろ!!」
2019/02/10
意味があるとは
全ての日々に意味があるとは思えない。
全ての日々に意味がなくてもいいと思う。
無駄だと思ってたこともいつか輝く日もある。
無駄だと思ってたことはどれだけ月日が経っても無駄だっと気づく時が来る。
人生に於いてはどの物事もこれという決めつけができない。
それはおそらく他者と関わっていく限り、必ずケースバイケースの結果を求められるからだろう。
つまりは他人のことをいかに観察し、心配りをすることが大切なのかがよくわかるが、これでさえも決めつけはできない。
そんなことをぐるぐるぐるぐると考えているふりをしてレコーディングの片付けをサボっている。
まもなく搬出が終わる。
全ての日々に意味があるとは思えない。
でもこのサボりには意味がある、ということにしてくれたら俺は嬉しい。
全ての日々に意味がなくてもいいと思う。
無駄だと思ってたこともいつか輝く日もある。
無駄だと思ってたことはどれだけ月日が経っても無駄だっと気づく時が来る。
人生に於いてはどの物事もこれという決めつけができない。
それはおそらく他者と関わっていく限り、必ずケースバイケースの結果を求められるからだろう。
つまりは他人のことをいかに観察し、心配りをすることが大切なのかがよくわかるが、これでさえも決めつけはできない。
そんなことをぐるぐるぐるぐると考えているふりをしてレコーディングの片付けをサボっている。
まもなく搬出が終わる。
全ての日々に意味があるとは思えない。
でもこのサボりには意味がある、ということにしてくれたら俺は嬉しい。
2019/02/09
RECの値段
プロが使うRECST(レコーデイングスタジオ)の値段を歩道橋の上の読者はご存知だろうか。
リハーサルスタジオは1時間いくらと計算するところが多いが、RECSTは1日で計算する。
だいたいプロのスタジオは1日30万以上。今は安くなってるかもしれないが。
そこにプロデューサー、エンジニアとお金がかかっていく。
デビューしたての頃、僕が声を枯らしてスタジオに行くとマネージャーに「お前の調子が悪いだけでスタジオがバラしになる。この日のために時間を空けてくれたみなさんにお金も支払いになるし、それだけで何十万というお金が無駄に出ていくことになる」と怒られたことがある。
この時怒られておいてよかったと思う。
これ以降、しっかり覚悟を持ってレコーディングに向かうようになった。
当然ではあるが、プロが使うものなどはやはり桁が変わっていく。
今の時代、宅録も素晴らしいものができるがやはり1日何十万もかかってもここで録音する意味があるなぁと、大都会のど真ん中の高級スタジオのソファーにもたれながらそんなことを考えている。
リハーサルスタジオは1時間いくらと計算するところが多いが、RECSTは1日で計算する。
だいたいプロのスタジオは1日30万以上。今は安くなってるかもしれないが。
そこにプロデューサー、エンジニアとお金がかかっていく。
デビューしたての頃、僕が声を枯らしてスタジオに行くとマネージャーに「お前の調子が悪いだけでスタジオがバラしになる。この日のために時間を空けてくれたみなさんにお金も支払いになるし、それだけで何十万というお金が無駄に出ていくことになる」と怒られたことがある。
この時怒られておいてよかったと思う。
これ以降、しっかり覚悟を持ってレコーディングに向かうようになった。
当然ではあるが、プロが使うものなどはやはり桁が変わっていく。
今の時代、宅録も素晴らしいものができるがやはり1日何十万もかかってもここで録音する意味があるなぁと、大都会のど真ん中の高級スタジオのソファーにもたれながらそんなことを考えている。
Recent Diary
Recent Photo