僕は常日頃思っている。
アーティストは歌を作ったらその道に置いていけば良い。
あとはその道を歩く人たちがその時々でその曲を拾っていってくれれば良いと。

どういうことかというと、つまり「輝け！オレの30代」と言う歌は、２０代の時になんてなく聴いていたけど30代になったらやたらと響いたと言う声も聞くし、おそらく片思いの人には片思いの歌が、失恋中の人にはそれにあった歌が、以前は響かなかった歌でさえやたらと胸をくすぐってくれる事があると思う。
僕も実際、音楽を聴いていてそんなことが多々ある。

そこで今回はあなたが今一番聴きたい歌をリクエストします。
今、あなたがそれを選んだ理由なども聞けたら嬉しいです。
僕たちの今回の 結成記念ライブは今日までの軌跡を辿るようなものになればいいなぁと思っています。
リクエスト待ってます！

リクエスト方法は、まもなく気まぐれ日誌にでもアップされると思うから（笑）、よろしくです！

THE NEUTRAL Vo/しげる

今、我が家を見渡すと鍵盤やギターが並んでいる。
すべて合計するとなかなかな金額になるが、いったいいつオレはこれを買ったんだ！？と貯金残高を調べ直したくなる。

デビューすると楽器は買ってもらえるものだと思っていた。
しかしながらそれは大間違い。
そりゃそうだ買ってもらった段階でそれは事務所やレコード会社のものになるのだから、この先もずっと自分のものとして愛用して行くならば己で買うべしっっ！なのだ。あべしっ！

デビューしていい点は、モニターと言って、楽器メーカーと契約してその楽器の宣伝となるからどうぞ使ってくださいというミュージシャンなら一度は憧れる話が転がり込んでくる事だ。
実際僕も当時使っていたTEISCOというギターを一本頂いた（「サンダー」という歌のテーマになったギター）。
僕の場合は実際に使っていたギターだったし、それ以外のギターは使ってはいけません！！という厳しい縛りはなく、河合楽器さんの楽器に対する「愛」と「思い」でご好意としていただいたものだった。この事に関しては１０年以上経った今でも、いや経った今だからこそ深く感謝している。

ところが通常、このモニターというのを契約してしまうと、そのメーカーのその楽器以外使う事はNGとなり使いたい音が変わったときもそのギターを使わなきゃいけないのと、なによりも、ただでもらったものを大切にしないという人のアホな性質と言いますか、、、その楽器に愛着がわかなくなってしまうのだ。

僕も今日までエレキギターを何本も変えて来たが、ようやく今のテレキャスターに落ち着いた。
そして今、部屋を見渡すと数々のステージを共に戦ったギターが古くからの友人のように僕の創作作業を見守っている。
ギターは人目惚れで、出会ったら最後、それが運命のごとく購入してしまうのだが、今こいつらを見渡してもあの時買っておいて良かったと心から思う。

もちろんこのギター達もレコーディングでは大活躍だ！！

いいものは買っておくべきだなぁと思う。
最近買ったベッドも高かったけど、奮発したかいあり熟睡した感じがすごくある。
なんせ届いた初日は寝不足もあったにせよ丸２日間寝まくってしまったのだから。

今僕が作業部屋で使っている椅子もオカムラのバロンというなんとも疲れ知らずな椅子。
この椅子でなかったら僕の腰はとっくに砕け散っているだろうと思う。

洗濯機も良いものを買っていた。
一人暮らしなのにドラム式。
でもこのおかげでライブ前日に服洗ってなーーーい！って時も救われた。
長い目で見ると数万円の違いがわずかに思えてくる。

そしてCDにも買っておいて良かったなぁという作品が何枚かある。
僕らの作品がそうなっていたならば嬉しいなぁと思いながら、この今もバロンに座って曲作りしている。

僕は好き嫌いが多い子供だった。
THE 偏食。
成人してから子供の頃良く通ったうどん屋さんで親子丼を頼んだ時に「あぁ、しげるくん！！久しぶり！！親子丼ね、ネギタマネギ抜きよね！？」と言われたことがある。親子水入らずにもほどがある。オレの偏食はここまでひどかったのか。。。と腰砕けになった。
大学時代の友人などにも久々会うと「しげるくんがサラダ食べてるーーー！」と驚かれる。
今度実家に帰ったら親に「教育とは何かね？」と問いつめてみたいと思う。

そんな僕がなぜ今偏食が治ったのか！？
それは本物を食べるようになったからだ。
ウニいくらも北海道の漁港で本物を食べたら、もう。
カキも広島のぷりぷりのを食べたら、もう。

やっぱりうまいものはうまい！
なんでも本物に触れると変わる。
食わず嫌いで終わるのは人生もったいない。
そう強く思う僕だけど、きゅうりだけは僕の今回の人生では無縁で良いと持っている。

僕はご飯を食べる時に左手で食べるのだが、世の中のほとんどが右利きの為に作られており、その制作者の優しさなどに気付いていない人が多い事に甚だ空を見上げてつぶやきたくなる。

まずお箸の向き、つけ麺の麺の場所。
駅の改札の電子カードを通す場所。
パチンコなんかもそうらしい。
とにかく右利きの人の為のものばかり。

今度、食べ物屋さんでそっとご飯を出された時、見てみてください。
きちんとあなたが食べやすい方向にご飯が並べられており、左利きの人の中にはご飯を並べ替えている人もいると思う。

そう思うと、世の中は優しさで溢れていて、気付くかどうかの話だけのような気がする。
たくさんの優しさに気付ける人こそ素晴らしい人と言われるんだろうなぁ。