2011/03/26
『あの頃のお前へ 10年後のオレへ』
『過去の日記を振り返って読むと、過去の僕はいつも強いのだ。
希望に満ちあふれ、例えどん底でも這い上がろうとしている姿が見えるのだ。
しかし、冷静に考えると、過去の僕が「強い」のではなく、振り返ってそれを読んでいる僕が「弱っている」のだと思う。
人は弱い時ほど過去に振り返る』
20歳〜25歳までの歩道橋の上より
こんばんは。
もう深夜の4時をまわったよ。
今日からたまにお前と話していこうかなって思ってよ。
お前って言うのは、つまりは10年前のオレなんだけどさ。
でもさ、今オレがやろうとしてる事は、当時のお前からしたら弱ってるってことなのかな?
でもね、オレは今日までの自分の音楽人生を少しだけなぞってみたいんだ。
変わったものもあれば変わらないものもあってさ。
今オレはどの辺りなのか知りたくてさ。
お前の10年先にオレがいるわけだろ?
どうなんだろうな。
望んだ場所なのかな?
かっこいいか?おれ。
失ったものってさ、落とし物と一緒で見つからないもんだって分かってるんだ。
だからオレが10年前のお前と話したところで、なくしたものは戻らないのは分かっている。
それでも人は少しだけ昨日が気になるんだ。
それは決してマイナスじゃない。
明日に向かうにはパワーがいる。
時々「今」立ち止まりたくなる。
立ち止まったとき、やっぱり昨日に振り返りたくなるんだ。
今日からたまに話をしていこう。
オレが忘れてしまった事があるならば、教えてくれ。
今日ははじめてだからこの辺で。
オレはお前と話が出来るのがとても嬉しい。
お前はこういうの嫌いだって知ってるけどな。
じゃ、またな。
2011年3月26日、東京の自宅から しげる
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