2011/11/04
日本詩概論
「オレが今、歌詞に悩んでいるのはきっと部屋が散らかっているからだ!!」と、高校受験から何一つ変わっていない現実逃避で、深夜の3時から部屋を片付け出すと言う愚行奇行をやってのける僕。
もはや夜回り先生でも更生出来ないほどの道のそれっぷりに我ながらあっぱれでもある。
そんなこんなをしていると小学生が使うようなかわいいワンちゃんの自由帳が出て来た。
すると僕にしては珍しい、手書きで歌詞を作成した後があった(僕の記憶が正しければブルースマン以来)。
それは「僕のロックンロールは正しくないんだ」だった。
いちびって筆ペンで書いてある、この詩を見ながら思いついたので、少しだけ詩の講義をやってみたい。
が、詩なんてモノは日常生活に何ら関係ないのでそのへんはあしからず。
さて、僕は普段から思想とは掘り下げる作業だ。
とよく言う。
これは音楽だけに限らず、きっとみなさんの仕事でもそうだと思う。
みんなで集まって会議なんかがある時、最初は行き詰まっていても会話を話していくうちに、「あれ、そう言う考え方もあるか、ならこれもありじゃない?」「それならこっちのほうがまとまってるよね?」みたいに進んでいき、最終的に答えに辿り着く事があるはずだ。
それこそが掘り下げる作業。
色んな糸口の中から色んな可能性を広げていき、最後にもう一度束ねる。
詩の世界もそう。
でもね、他人の事はどうでも良いんだけど、でも言わせて。
ほとんどのバンドマンがこれをやっていないと僕は思う。
たぶん一回目の詩で満足しているんだろう。
僕の書き方は少し変わっていて、1度ベタな事を書いてみて、そっから同じようなニュアンスでどれが一番良いかを掘り下げるのだ。
さぁ、ここで今日の課題曲の「僕のロックンロールは正しくないんだ」の制作過程を見てみよう。
まず僕は最初の段階でこう書いてある。
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは正しくないんだ だから僕は正しさを捨てたんだ」
に対し、次の行で
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は新しさを捨てたんだ」
とは、さすがに書いていない。
なぜなら、これは聴いている側も予想出来る詩だろう。
これはプロではない。
なので探していく。
次に書いたのが、
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は流行じゃないモノでいたい」
これは一般の人でも分かると思うが、「流行じゃないモノでいたい」はださい、ださすぎる。
彼女の前で昔オレは悪かったと言うウソ武勇伝を語るくらいださい。
でも言いたい事はこういう事。
なのでこっから僕は掘り下げていくのだ。
次にこう書かれてある。
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は流れに目を閉じた」
おそらく高校野球レベルの人はこれでOKにするのだろう。
でも、僕は納得していなかったようでさらに掘り下げる。
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は時間と違う場所に立つ」
完成である。
感性である。
「流行じゃないモノでいたい」を格好良く言うと、「時間と違う場所に立つ」。
これでやっと表現したと言うのではないだろうか?
分かりやすく訳してみると「僕の歌っているロックはひょっとしたら古くさいと言われるかもしれない。でも、それは時代を追っているからそう感じるのだ。僕がやっていきたい音楽は時代とかそう言うモノじゃなく、今自分がかっこいいと思うモノをやること。僕らが時代を追うのではなく、時代が僕らを追ってくれば良い。」と言う事。
我ながらかっこいい言葉だと思う。
「またしげる自分を褒めて」と言う人がいれば、これでも僕は自分の才能に対し謙虚な方だと言っておきたい。
一発で書き上げる詩も確かにあるが、この掘り下げると言う作業をどれほどやるかが創造においては大切だ。
ちなみにこの詩に至ってはたまたま3回目で掘り当てたが、十数回言葉を探していく作業はざらにある。
これでOKというラインは誰にも、書いている僕にも分からない。
なので本当に自分が震えるほど感動した言葉が出来た時に筆を置くようにしている。
そして僕らはワンマンライブのときも、いつも4人でとことんまで掘り下げる。
使えないようなネタでも、笑われるような発言でもとにかく話してみて、突破口を探す。
いつでも自分達のアイデアが沢山詰まったライブが出来るように心がけているのだ。
さぁ、現実逃避も終わり。
もう一度、掘り下げる作業に戻ります。
僕の夜はまだ終わらない。
追記、今日は宇都宮でライブでした。
地元の人も沢山来てくれました。
ハッピーマンツアーらしくなってきました。
みんなの街にも行くからね!!
もはや夜回り先生でも更生出来ないほどの道のそれっぷりに我ながらあっぱれでもある。
そんなこんなをしていると小学生が使うようなかわいいワンちゃんの自由帳が出て来た。
すると僕にしては珍しい、手書きで歌詞を作成した後があった(僕の記憶が正しければブルースマン以来)。
それは「僕のロックンロールは正しくないんだ」だった。
いちびって筆ペンで書いてある、この詩を見ながら思いついたので、少しだけ詩の講義をやってみたい。
が、詩なんてモノは日常生活に何ら関係ないのでそのへんはあしからず。
さて、僕は普段から思想とは掘り下げる作業だ。
とよく言う。
これは音楽だけに限らず、きっとみなさんの仕事でもそうだと思う。
みんなで集まって会議なんかがある時、最初は行き詰まっていても会話を話していくうちに、「あれ、そう言う考え方もあるか、ならこれもありじゃない?」「それならこっちのほうがまとまってるよね?」みたいに進んでいき、最終的に答えに辿り着く事があるはずだ。
それこそが掘り下げる作業。
色んな糸口の中から色んな可能性を広げていき、最後にもう一度束ねる。
詩の世界もそう。
でもね、他人の事はどうでも良いんだけど、でも言わせて。
ほとんどのバンドマンがこれをやっていないと僕は思う。
たぶん一回目の詩で満足しているんだろう。
僕の書き方は少し変わっていて、1度ベタな事を書いてみて、そっから同じようなニュアンスでどれが一番良いかを掘り下げるのだ。
さぁ、ここで今日の課題曲の「僕のロックンロールは正しくないんだ」の制作過程を見てみよう。
まず僕は最初の段階でこう書いてある。
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは正しくないんだ だから僕は正しさを捨てたんだ」
に対し、次の行で
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は新しさを捨てたんだ」
とは、さすがに書いていない。
なぜなら、これは聴いている側も予想出来る詩だろう。
これはプロではない。
なので探していく。
次に書いたのが、
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は流行じゃないモノでいたい」
これは一般の人でも分かると思うが、「流行じゃないモノでいたい」はださい、ださすぎる。
彼女の前で昔オレは悪かったと言うウソ武勇伝を語るくらいださい。
でも言いたい事はこういう事。
なのでこっから僕は掘り下げていくのだ。
次にこう書かれてある。
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は流れに目を閉じた」
おそらく高校野球レベルの人はこれでOKにするのだろう。
でも、僕は納得していなかったようでさらに掘り下げる。
「知ってるかい?僕の持つロックンロールは新しくないんだ だから僕は時間と違う場所に立つ」
完成である。
感性である。
「流行じゃないモノでいたい」を格好良く言うと、「時間と違う場所に立つ」。
これでやっと表現したと言うのではないだろうか?
分かりやすく訳してみると「僕の歌っているロックはひょっとしたら古くさいと言われるかもしれない。でも、それは時代を追っているからそう感じるのだ。僕がやっていきたい音楽は時代とかそう言うモノじゃなく、今自分がかっこいいと思うモノをやること。僕らが時代を追うのではなく、時代が僕らを追ってくれば良い。」と言う事。
我ながらかっこいい言葉だと思う。
「またしげる自分を褒めて」と言う人がいれば、これでも僕は自分の才能に対し謙虚な方だと言っておきたい。
一発で書き上げる詩も確かにあるが、この掘り下げると言う作業をどれほどやるかが創造においては大切だ。
ちなみにこの詩に至ってはたまたま3回目で掘り当てたが、十数回言葉を探していく作業はざらにある。
これでOKというラインは誰にも、書いている僕にも分からない。
なので本当に自分が震えるほど感動した言葉が出来た時に筆を置くようにしている。
そして僕らはワンマンライブのときも、いつも4人でとことんまで掘り下げる。
使えないようなネタでも、笑われるような発言でもとにかく話してみて、突破口を探す。
いつでも自分達のアイデアが沢山詰まったライブが出来るように心がけているのだ。
さぁ、現実逃避も終わり。
もう一度、掘り下げる作業に戻ります。
僕の夜はまだ終わらない。
追記、今日は宇都宮でライブでした。
地元の人も沢山来てくれました。
ハッピーマンツアーらしくなってきました。
みんなの街にも行くからね!!
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