2008/11/22
記憶の整理「大学時代の僕らの親父」
僕の今日までの人生、振り返るとほんのひと時を過ごした人。
もう会う機会のなさそうな人。
今はどうしているかさえも分からない人。
思い出の中から消えそうな人、いませんか?
18歳の時の異常なモテ気。
まだバンドを始める前の何の取り柄もない僕を好きだと言ってくれた人がたくさんいた。
とはいえ、僕を好きだと言ってくれたのは女性だけではない。
どこの大学にもあると思うが、僕の住んでいたところの近くにあった、学生目当てのちょっとした野菜やお菓子や弁当・パンの売っている店。そのお店のおっちゃんに僕はたいそう可愛がってもらった。
おっちゃんの奥さんが少し嫉妬するくらい可愛がられた。
賞味期限の切れそうな弁当があればいつも僕にくれた。僕が人並み以上に神経質でそういうお弁当を食べられない事をも知らず。。。
僕が親から借りて来た車をぶつけた時には、すぐに板金屋さんに電話してくれ格安で話をつけてくれ、初めてぶつけた事に車以上に凹んでいる僕に「親はそれくらいで本気で怒ったりせーへんよ」と僕を励ましてくれた。
「学生やから金ないやろ?肉を食べにいこう!」と、僕の友人3人を連れて焼き肉屋に連れて行ってくれた事もあった。
が、まさかの全体の半分をおっちゃんが出すという微妙な会計に友達はブーたれていたっけ。。。
あり得ないほどの大雪が降り、それでも友達と遊ぶ為に車で帰るという僕にお菓子とジュースをタダでくれた。
結果、おっちゃんの読みだったかどうかは知らないが、まさかの大渋滞。
僕は一人車に閉じ込められ、家に着くのに18時間もかかり、このおっちゃんの差し入れこそが僕を救ってくれた。
大学を卒業してからも僕はちょくちょくおっちゃんに会いに行った。
卒業して1年目、2年目と相変わらずの笑顔のおっちゃんだった。
が。
3年目。
お店はなかった。
もちろん、おっちゃんもいなかった。
大学の近くに今も住む友人に聞くと、経営難だったとか。
けど、おっちゃんは最後の日にも笑顔で、お店に商品がほとんどない事を訪ねられると「棚卸しやがな!」と答えたらしい。
おっちゃんらしい。
見栄とかじゃないと思う。
僕らに心配はかけたくなかったのだ。
親元を離れ、心細かった僕らをやさしく包んでくれたおっちゃんは間違いなく僕らの大学時代の父だった。
ギリギリ、僕は音楽をやっている事は伝えられた。
いつの日か、テレビでもなんでも、もう一度僕の姿を見て欲しいと思う。
また再会出来たならば、あの焼き肉屋にまたいきたい。
その時は僕が全額出そうと思う。
大学時代の親父に。
追記、夕方にネットラジオの収録があります。
netradio@the-neutral.comまでメッセージお待ちしています。
放送は明日、月曜日の22:00〜22:30下記にアクセスしてください。
http://livecast.jp/
もう会う機会のなさそうな人。
今はどうしているかさえも分からない人。
思い出の中から消えそうな人、いませんか?
18歳の時の異常なモテ気。
まだバンドを始める前の何の取り柄もない僕を好きだと言ってくれた人がたくさんいた。
とはいえ、僕を好きだと言ってくれたのは女性だけではない。
どこの大学にもあると思うが、僕の住んでいたところの近くにあった、学生目当てのちょっとした野菜やお菓子や弁当・パンの売っている店。そのお店のおっちゃんに僕はたいそう可愛がってもらった。
おっちゃんの奥さんが少し嫉妬するくらい可愛がられた。
賞味期限の切れそうな弁当があればいつも僕にくれた。僕が人並み以上に神経質でそういうお弁当を食べられない事をも知らず。。。
僕が親から借りて来た車をぶつけた時には、すぐに板金屋さんに電話してくれ格安で話をつけてくれ、初めてぶつけた事に車以上に凹んでいる僕に「親はそれくらいで本気で怒ったりせーへんよ」と僕を励ましてくれた。
「学生やから金ないやろ?肉を食べにいこう!」と、僕の友人3人を連れて焼き肉屋に連れて行ってくれた事もあった。
が、まさかの全体の半分をおっちゃんが出すという微妙な会計に友達はブーたれていたっけ。。。
あり得ないほどの大雪が降り、それでも友達と遊ぶ為に車で帰るという僕にお菓子とジュースをタダでくれた。
結果、おっちゃんの読みだったかどうかは知らないが、まさかの大渋滞。
僕は一人車に閉じ込められ、家に着くのに18時間もかかり、このおっちゃんの差し入れこそが僕を救ってくれた。
大学を卒業してからも僕はちょくちょくおっちゃんに会いに行った。
卒業して1年目、2年目と相変わらずの笑顔のおっちゃんだった。
が。
3年目。
お店はなかった。
もちろん、おっちゃんもいなかった。
大学の近くに今も住む友人に聞くと、経営難だったとか。
けど、おっちゃんは最後の日にも笑顔で、お店に商品がほとんどない事を訪ねられると「棚卸しやがな!」と答えたらしい。
おっちゃんらしい。
見栄とかじゃないと思う。
僕らに心配はかけたくなかったのだ。
親元を離れ、心細かった僕らをやさしく包んでくれたおっちゃんは間違いなく僕らの大学時代の父だった。
ギリギリ、僕は音楽をやっている事は伝えられた。
いつの日か、テレビでもなんでも、もう一度僕の姿を見て欲しいと思う。
また再会出来たならば、あの焼き肉屋にまたいきたい。
その時は僕が全額出そうと思う。
大学時代の親父に。
追記、夕方にネットラジオの収録があります。
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放送は明日、月曜日の22:00〜22:30下記にアクセスしてください。
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