2008/10/07
心の背もたれ 後編
高校生辺りから大学生まで、僕は偏屈な男だった。
物事をまともに見ようとしない。
常に斜めから見る。
なんでも疑ってかかる。
きれいごとを嫌う。
ここまでならまだましだが、無意味に何かを拒絶する。なんて事もあった。
これは特に3つ年上の兄貴の影響が大きいのだが、「こんなしょーもない音楽を聴くな」「こんなおもろない芸人で笑うな!」と刷り込まれて来た。
誰もが認める明るいキャラでテレビでも大活躍されているお笑い芸人さんを見ても僕はクスりともしなかった。
正直に言うと面白いところもあったけど、笑うと負け、というような何に対してかの勝負か知らないけど意地になって笑おうとはしなかった。
音楽にしてもそう。
あんな歌は邪道だ!と、めちゃくちゃ口ずさみたくなるようなメロディーも意固地になって受け入れようとしなかった。
なんでそこまで頑(かたく)なだったのか今となっては思い出せないが、多感なあの頃、女子が父親を毛嫌うように、生理的に何かを拒んでいた。
それがいつのまにかなくなり、今ではとても柔軟に物事を受け入れれるようになった。
そこで思うのが、あの頃、もったいなかったなぁって。
たくさんの刺激をくれる人がいたのに僕は心の背もたれから身を起こそうとしなかった。
たいしたこともないくせに小さな小さな自分の殻に閉じこもって、すべてを冷めた目で見ていた。
あのままこの歳まで来ていたら、僕は今以上に変わり者になっていただろうし、しょーもない、器の小さい、そのくせにやたらと世間を冷めた目で見て、自分の今の状況が悪いのも何かや誰かのせいにしていただろう。
本当に気がついて良かった。と思う。
でも、当時の僕みたいな人はまだまだたくさんいると思う。
たまたま見つけたインターネットの書き込みで、芸人さんで一時代、今のお笑いの基本を作った人の事を「おもしろいと思った事がない」と書いている人なんかもいた。
可愛そうだなぁ、この人。その時は素直にそう思った。
もちろんその芸人さんは面白くないわけないし、それを言う以上は書いた人はその人よりも面白くなきゃいけないし、もっといえば、じゃ他は誰やねん!?となる。面白いと思うセンスがずれているんだなぁ、と僕は思ってしまうのだ。
これをいうと、10人いれば10通りの・・・というお決まりの台詞を言う人もいるが、本物が作り出す作品に関しては10人いれば10人は良いというものなのだ。
ただ、100人に聞けば2人は「あんなのだめだ」と言う人は必ず出てくる。
これは「個性」ではなく、ただ、センスが悪いのか、心の背もたれにもたれまくってなんでも否定してしまう人だと思う。
後者の人に関しては、本当にもったいない。
何事にも素直さがないといけない。
良い物を見た時に、触れた時に、いつでも感度良好にとらえられる心を持っていたい。
きっとそう言うときは何をやっても上手く行くと思うから。
幸い、僕は人に何かを提供する立場にある。
聴く気がなさそうなお客さんも僕らの歌によって心の背もたれが取れれば良いなぁ、といつも思う。
心の背もたれをとる方法はって?
簡単だ。
背筋を伸ばせば良いのだ。
物事をまともに見ようとしない。
常に斜めから見る。
なんでも疑ってかかる。
きれいごとを嫌う。
ここまでならまだましだが、無意味に何かを拒絶する。なんて事もあった。
これは特に3つ年上の兄貴の影響が大きいのだが、「こんなしょーもない音楽を聴くな」「こんなおもろない芸人で笑うな!」と刷り込まれて来た。
誰もが認める明るいキャラでテレビでも大活躍されているお笑い芸人さんを見ても僕はクスりともしなかった。
正直に言うと面白いところもあったけど、笑うと負け、というような何に対してかの勝負か知らないけど意地になって笑おうとはしなかった。
音楽にしてもそう。
あんな歌は邪道だ!と、めちゃくちゃ口ずさみたくなるようなメロディーも意固地になって受け入れようとしなかった。
なんでそこまで頑(かたく)なだったのか今となっては思い出せないが、多感なあの頃、女子が父親を毛嫌うように、生理的に何かを拒んでいた。
それがいつのまにかなくなり、今ではとても柔軟に物事を受け入れれるようになった。
そこで思うのが、あの頃、もったいなかったなぁって。
たくさんの刺激をくれる人がいたのに僕は心の背もたれから身を起こそうとしなかった。
たいしたこともないくせに小さな小さな自分の殻に閉じこもって、すべてを冷めた目で見ていた。
あのままこの歳まで来ていたら、僕は今以上に変わり者になっていただろうし、しょーもない、器の小さい、そのくせにやたらと世間を冷めた目で見て、自分の今の状況が悪いのも何かや誰かのせいにしていただろう。
本当に気がついて良かった。と思う。
でも、当時の僕みたいな人はまだまだたくさんいると思う。
たまたま見つけたインターネットの書き込みで、芸人さんで一時代、今のお笑いの基本を作った人の事を「おもしろいと思った事がない」と書いている人なんかもいた。
可愛そうだなぁ、この人。その時は素直にそう思った。
もちろんその芸人さんは面白くないわけないし、それを言う以上は書いた人はその人よりも面白くなきゃいけないし、もっといえば、じゃ他は誰やねん!?となる。面白いと思うセンスがずれているんだなぁ、と僕は思ってしまうのだ。
これをいうと、10人いれば10通りの・・・というお決まりの台詞を言う人もいるが、本物が作り出す作品に関しては10人いれば10人は良いというものなのだ。
ただ、100人に聞けば2人は「あんなのだめだ」と言う人は必ず出てくる。
これは「個性」ではなく、ただ、センスが悪いのか、心の背もたれにもたれまくってなんでも否定してしまう人だと思う。
後者の人に関しては、本当にもったいない。
何事にも素直さがないといけない。
良い物を見た時に、触れた時に、いつでも感度良好にとらえられる心を持っていたい。
きっとそう言うときは何をやっても上手く行くと思うから。
幸い、僕は人に何かを提供する立場にある。
聴く気がなさそうなお客さんも僕らの歌によって心の背もたれが取れれば良いなぁ、といつも思う。
心の背もたれをとる方法はって?
簡単だ。
背筋を伸ばせば良いのだ。
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