2017/10/19
LDK
6F建て。
1Fから5Fまでは2世帯まで。
6Fはワンフロア。
僕は6Fに住んでいた。
最上階。
隣には誰もいない。
大好きなマンションだった。
このマンションの一つだけ欠点があるとしたら線路沿いだったことだ。
電車が走ると音が響く、
特急が走る際にはテレビのボーリュームを上げなければならない。
だが、ミュージシャンにとってうるさいマンション等のはありがたい。
こっちも遠慮なく出せるってもんだ。
住んで8年。
大好きなマンションだったけど、家賃更新の時にいろんなものと決別したくて出て行く事にした。
出て行く前に最後にこのマンションに宛てて書いた歌がこのLDKだ。
この物語に出てくるのはもちろんこんな贅沢なマンションではなくアパートだ。
新しい暮らしが始まる2人。
語り手である「僕」は愛の日々のまっただ中にいながら客観的に物語を進めていく。
間奏に入りバンドが入って歌うシーンは、語り手ではなく自分自身に問いかける。
ここで一人称が「僕」から「オレ」に変わる。
この歌ではずっと提示したかった「一人称の変化」が出来ている。
『フレーフレーフレー』でも実は使っている。
ずっと「オレ」で歌っているが複数形になった時にだけ「僕ら」になっている。
これは複数形だから、だけではなく、言い切れない弱さ等も表現したつもりだ。
歌詞を書いていると一人称を揃えなきゃいけない気持ちになる。
が、僕らは普段話しているときでも一人称はコロコロ変わるものだ。
興奮すればオレになるし、穏やかに話したいときは僕になる。
歌の世界でもそう言う曲があっても良いと。
バンドが入っているのは間奏とその後の「オレ」のシーンだけ。
ちなみにレコーディングで清正君が何度もここのギターソロでプロデューサーからダメだしを出されていた。
「清正、うまいんだけど、そうじゃないんだ。うまさじゃなく心を動かしてほしい」
気がつけば清正君は立ち上がって頭を振り回しながら弾いていた。
そんなシーンを急に思い出した。
さらりとした曲をアルバムに入れたかったのだが、録音が終わった時に何度も聴き返してしまった大好きな曲である。
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