2014/09/02
バンドガールツアーを総括
バンドガールツアーが無事にファイナルを迎えた。
全国各地で出会ったファンの方やスタッフを含めすべての人たちに感謝したい。
ありがとう。
今回ファイナルをやるにあたり色々思い出していたのだが、ツアー初日の千葉LOOKのセットリストを見るとかなり男前な色付けがされていた。
そう、この少し前に僕たちはローリングストーンズのライブを見に行き、落雷を左胸に受けていたのだ。
「同じアーティストなのに、他のアーティストに影響を受けるなんて」と普段の僕は思うのだが、ストーンズに対してそれを言えるのは、ビートルズといろんな意味でオアシス(めっちゃ口が悪い)くらいだろう。
ストーンズはまねるべき、学ぶべき生きる音楽の、ロックの神様なのだ。
あの日、東京ドームで超絶にへたくそな一曲目のバラバラの演奏を聴きながら僕らは笑いながらこのままライブどうなるねんっ!と突っ込んでいたのだが、後半のすさまじいアドリブ演奏に心を十代にされてしまった。
ギターのキースリチャーズが話してた。
「みんなロックロックってうるさいけど、大切なのはロールする事だ」
そう、僕らの今回のツアーはこの「ロール」を意識した。
僕たちは高校の同級生。
人生の半分を一緒に演奏してる。
なのでメンバーの事は恋人よりも家族よりも、時には本人よりも良く知っている。
ここを武器にするように心がけた。
バンドとはおかしなもので、メンバーが一人変わるとがらりと変わる。
もっと言い切るならば、たとえうまいメンバーと入れ替わっても、それが良いライブになるとか言えば答えは「NO」。断言できる。
サポートメンバーはあくまでサポートメンバー。
新しいメンバーが入ってもオリジナルメンバーが在籍した期間を超えないとさらなるグルーヴはうまれない。
ここがおもしろい。
若い時の僕は「オレがいたら他のメンバーが変わろうが関係ない!」と思っていたが飛んだ大バカやろうだったと思う。
タイムマシンがあれば当時のオレをビンタしたい。小指だけで(結局、自分に甘い)。
演奏ははしっても、もたってもいいのだ。
ただ、それをメンバー全員が一緒にはしったりもたったりすればいいのだ。
あと、僕のイメージはグルーヴが波で表現するならば、おだやかな客席に見た事の無い動きや音圧で波を立てる事。
今ツアーも、何カ所かそういうライブが出来た。
見に来られた方はピンと来たのではないだろうか?
ただ、、、ファイナルでもそういう荒々しいビックウェーブを創りたかったけど、そこまでには至らなかった。
とはいえ来てくれた人、残念には思わないでほしい。
だからこそ良いのだと思う。
ライブはだからおもしろい。
よく「今日のライブはお客さんがいたから」なんて言うが、これからの僕らが創っていくライブこそ、来てくれた人たちの心の波と僕らの波がぶつかり合って、時に自分たちも想像しないビックウェーブが来る。そんなライブになっていくと思う。
予定調和な夜は一つもない。
僕たちにだって100点の先は分からない。
でも100点を超える夜が出てくるってこと。
補足するけど、ファイナルでの話はあくまで「ロール」の話。
ライブ全体の話ではない。
もっといえば「大げさ病」から「素晴らしき世界の鐘の音を鳴らせ」までの話。
あそこは僕らの中でどこまで転がっていけるかのブロックだったから。
そして100点は取っていたけど、その上。(スーパーサイヤ人のさらに上ってこと)
さて、「大げさ病」のことだけど、今ツアーのワンマンライブではこの曲の時だけ急に僕がド派手なヒョウ柄のコートにサングラスで出てくるというわけのわからぬ演出があったのだが、これもストーンズの影響だという事をばらしておこう。
ストーズも一曲だけ、ミックジャガーがわけわからんほどのド派手な衣装で出てくるシーンがあり、僕らはそれにわけわからないまま拳を突き上げていた。
こういうのもいいよなぁと取り入れる事にした。
ファイナルでは裸体を披露したが、あれは「もうあれくらいやらないともたない」というなんともミックジャガーにはほど遠い僕のヘタレさと、「きれいな体のうちにみんなに見てもらいたい」というアイドルがヌード写真を出す時ばりの気持ちだった。
ファイナルは少しだけコントを差し込んだけど、笑いはあくまでおまけ。
ツアー中に得た事が「神様に誓うなら」を一番、聴く心を整えるのがあれだったという事。
個人的にはやって良かったと思っている。
それをふまえ、今ツアーは本当にやるたびに太くなっていくツアーだった。
最後に。
アルバム「バンドガール」は「かぞくのじかん」を創るまでのシングル用に書いた曲たちばかりだった。なので本当に強い強い、敢えて自分で言うけど素晴らしい作品ばかりだ。
今ツアーはそれをみんなに伝えるようなライブだった。
とはいえ、これから創る歌たちはそれを超えていかないと行けないのだけれども、そう思うと今から自分自身心配になるが、まぁ悩みながら楽しみながら創っていこうと思う。
これからも僕らの新譜と楽曲を楽しみにしていてほしい。
まぁ、もうちょっと遊び心たっぷり名曲も書かせてね。「アイツ才能枯れたな」って思うのは、後のアルバム2枚くらい聴いてからにしてね(笑)。
これからもライブは続いていく。
一本でも多く僕らのライブを見てもらえたらなぁと思うし、君がどの一本に来るか分からない僕らは、どの一本の時も信じられないグルーヴを起こせるように日々だらしなくも努力しようと思う。
また会えるの楽しみにしている。
ありがとう!!
追記、「フレーフレーフレー」はしばらく演奏しないでおこうと思っていたけど、最後の最後に演奏した。そういう夜だったって事だろうな。
全国各地で出会ったファンの方やスタッフを含めすべての人たちに感謝したい。
ありがとう。
今回ファイナルをやるにあたり色々思い出していたのだが、ツアー初日の千葉LOOKのセットリストを見るとかなり男前な色付けがされていた。
そう、この少し前に僕たちはローリングストーンズのライブを見に行き、落雷を左胸に受けていたのだ。
「同じアーティストなのに、他のアーティストに影響を受けるなんて」と普段の僕は思うのだが、ストーンズに対してそれを言えるのは、ビートルズといろんな意味でオアシス(めっちゃ口が悪い)くらいだろう。
ストーンズはまねるべき、学ぶべき生きる音楽の、ロックの神様なのだ。
あの日、東京ドームで超絶にへたくそな一曲目のバラバラの演奏を聴きながら僕らは笑いながらこのままライブどうなるねんっ!と突っ込んでいたのだが、後半のすさまじいアドリブ演奏に心を十代にされてしまった。
ギターのキースリチャーズが話してた。
「みんなロックロックってうるさいけど、大切なのはロールする事だ」
そう、僕らの今回のツアーはこの「ロール」を意識した。
僕たちは高校の同級生。
人生の半分を一緒に演奏してる。
なのでメンバーの事は恋人よりも家族よりも、時には本人よりも良く知っている。
ここを武器にするように心がけた。
バンドとはおかしなもので、メンバーが一人変わるとがらりと変わる。
もっと言い切るならば、たとえうまいメンバーと入れ替わっても、それが良いライブになるとか言えば答えは「NO」。断言できる。
サポートメンバーはあくまでサポートメンバー。
新しいメンバーが入ってもオリジナルメンバーが在籍した期間を超えないとさらなるグルーヴはうまれない。
ここがおもしろい。
若い時の僕は「オレがいたら他のメンバーが変わろうが関係ない!」と思っていたが飛んだ大バカやろうだったと思う。
タイムマシンがあれば当時のオレをビンタしたい。小指だけで(結局、自分に甘い)。
演奏ははしっても、もたってもいいのだ。
ただ、それをメンバー全員が一緒にはしったりもたったりすればいいのだ。
あと、僕のイメージはグルーヴが波で表現するならば、おだやかな客席に見た事の無い動きや音圧で波を立てる事。
今ツアーも、何カ所かそういうライブが出来た。
見に来られた方はピンと来たのではないだろうか?
ただ、、、ファイナルでもそういう荒々しいビックウェーブを創りたかったけど、そこまでには至らなかった。
とはいえ来てくれた人、残念には思わないでほしい。
だからこそ良いのだと思う。
ライブはだからおもしろい。
よく「今日のライブはお客さんがいたから」なんて言うが、これからの僕らが創っていくライブこそ、来てくれた人たちの心の波と僕らの波がぶつかり合って、時に自分たちも想像しないビックウェーブが来る。そんなライブになっていくと思う。
予定調和な夜は一つもない。
僕たちにだって100点の先は分からない。
でも100点を超える夜が出てくるってこと。
補足するけど、ファイナルでの話はあくまで「ロール」の話。
ライブ全体の話ではない。
もっといえば「大げさ病」から「素晴らしき世界の鐘の音を鳴らせ」までの話。
あそこは僕らの中でどこまで転がっていけるかのブロックだったから。
そして100点は取っていたけど、その上。(スーパーサイヤ人のさらに上ってこと)
さて、「大げさ病」のことだけど、今ツアーのワンマンライブではこの曲の時だけ急に僕がド派手なヒョウ柄のコートにサングラスで出てくるというわけのわからぬ演出があったのだが、これもストーンズの影響だという事をばらしておこう。
ストーズも一曲だけ、ミックジャガーがわけわからんほどのド派手な衣装で出てくるシーンがあり、僕らはそれにわけわからないまま拳を突き上げていた。
こういうのもいいよなぁと取り入れる事にした。
ファイナルでは裸体を披露したが、あれは「もうあれくらいやらないともたない」というなんともミックジャガーにはほど遠い僕のヘタレさと、「きれいな体のうちにみんなに見てもらいたい」というアイドルがヌード写真を出す時ばりの気持ちだった。
ファイナルは少しだけコントを差し込んだけど、笑いはあくまでおまけ。
ツアー中に得た事が「神様に誓うなら」を一番、聴く心を整えるのがあれだったという事。
個人的にはやって良かったと思っている。
それをふまえ、今ツアーは本当にやるたびに太くなっていくツアーだった。
最後に。
アルバム「バンドガール」は「かぞくのじかん」を創るまでのシングル用に書いた曲たちばかりだった。なので本当に強い強い、敢えて自分で言うけど素晴らしい作品ばかりだ。
今ツアーはそれをみんなに伝えるようなライブだった。
とはいえ、これから創る歌たちはそれを超えていかないと行けないのだけれども、そう思うと今から自分自身心配になるが、まぁ悩みながら楽しみながら創っていこうと思う。
これからも僕らの新譜と楽曲を楽しみにしていてほしい。
まぁ、もうちょっと遊び心たっぷり名曲も書かせてね。「アイツ才能枯れたな」って思うのは、後のアルバム2枚くらい聴いてからにしてね(笑)。
これからもライブは続いていく。
一本でも多く僕らのライブを見てもらえたらなぁと思うし、君がどの一本に来るか分からない僕らは、どの一本の時も信じられないグルーヴを起こせるように日々だらしなくも努力しようと思う。
また会えるの楽しみにしている。
ありがとう!!
追記、「フレーフレーフレー」はしばらく演奏しないでおこうと思っていたけど、最後の最後に演奏した。そういう夜だったって事だろうな。
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