THE NEUTRAL =歩道橋の上=

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2013/01/06

半袖半ズボン

KUSSO寒い時期になると思い出すのがマラソン大会だ。
街っ子である僕らのマラソンコースはもちろん世界文化遺産である姫路城の周りを走るもの。
エジプトで言うとピラミッドの周りをマラソンするというシュールな絵になる。

でも、今日はそんな事が言いたいのではない。
このマラソン大会の度に僕は思っていた。
いや、おそらく全国の小学生が思っていただろう。
「なんで半袖半ズボンやねん」と。

寒いちゅーねん。
走ったらあったかくなるって？
分かっとるけど走るまで極寒やがな。
子供なめんなよ。

ことあるごとに大人は「子供は風の子」と自らも子供を持つクセにアホな発言をする。
いいですか！？
「子供は人の子」です。
カンタロウと言う名前の子供以外で「子供は風の子」なんて軽々しく口にしてもらいたくないですな。

とにもかくも、小学校のときは何かというと真冬に半袖半ズボンにさせられた記憶があり。
大人って寒いって気持ち分からないのか？？と不思議に思ったものだ。

半袖半ズボンといえば、望んで自ら一年中を半袖半ズボンで過ごすというマスラヲも各学年に一人はいた。
傾きものである。
そしてあろうことか男子のほとんどが一度は憧れるのである。
なんせ男子は強いものに弱いのだ。一生。
今思うと何とも馬鹿な行為であるが、恥ずかしながら小生の兄貴はやり遂げたマスラヲの一人。
小生は１１月まではがんばってみるというへたれぶり。
ちなみに母からは「服屋の息子が服を着ていかないなんて馬鹿な事をしないで！」と懇願されたが、止めてくれるなおっかさんとばかりに振り切って兄貴はやりきった。

今でもあんな小学生はいるのだろうか？
少なくとも東京の小学生はインテリジェンスが高いのか、そんな元気の標本のような子供を見ない。
それはそれで寂しくも思う。

ちなみに大人になった今、やっぱマラソン大会っちゅーのは子供は半袖半ズボンでいいと思う。
ひとつは俺らもそうやったんやから、お前らも味わえ！！という不公平的精神と、もうひとつはあの年齢あたりで世の中には理不尽な事が多く存在し、時にはそれを知りつつも受け入れねばならないというのを教えてあげるためにも。

さぁ、僕は立派な大人だからヒートテックを着込んで出かけよう。
さぶっっ！