2012/05/01
take it easy
僕は高校時代ラグビー部に所属していました。
そのラグビー部の中で1人だけ苦手な先輩がいました。
その先輩はいつも練習をサボってばっかり。
熱血漢の僕とは正反対なのです。
山登りと言う、とてもしんどい練習があったのですが、先輩はいつも途中の崖に隠れて、降りるタイミングを見計らって、さも登って降りて来たような顔で汗だくで下って来た僕らと合流すると言う事をするズルい人でした。
それだけならまだしも頑張って走っていると、手を枕にして崖に寝っころがりながら、1つしか歳の変わらない僕に「おい!少年!そんなに頑張ってると疲れるぞ!もっと休め!!」と笑うのです。
僕は「うぃっす!」とだけ無愛想に答えていました。
僕が高校3年生の時。
そんな先輩が事故で亡くなくなりました。
不思議と悲しみはありませんでした。
それは先輩の事が苦手だったからじゃなく、僕は先輩の笑っている顔しか覚えてなかったからです。
いつも自由に人生を楽しんだ先輩。
悲しみよりもそんな事を考えていました。
そんな僕も東京に住んで10年。
夢と現実の狭間で奮起する日々。
時折、ふっと足取りが重くなり遠い空の向こうが見えなくなる時があります。
そんな時、不思議と苦手だったはずの先輩の言葉を思い出すのです。
「おい!少年!そんなに頑張ってると疲れるぞ!もっと休め!!」と。
人生とはマラソンのようなものです。
ひとつだけマラソンと違うのは、同じペースで完走する事は出来ないと言う事。
時にはダッシュしたり、時には歩いたり、時には転けて立ち止まったり。
繰り返し繰り返し、それでも確実に前に進んでいく。
今思うと、きっと先輩はMASTER OF LIFE、人生の達人だったんだろうなぁと思います。
ぼくはまだまだこの日々の過ごし方をこの歳になっても分かっていません。
だからこそ、今日もペース配分も考えずダッシュしています。
追記、ふと思い出すとあの時の先輩は、僕を笑っていたんじゃなくて、ついつい肩に力が入りがちな僕に、やれやれと優しい顔をしていたような気がします。
今も僕はそう言うところ変わっていないからなぁ。
少し先輩の声にも耳を貸さないとな。
追記2、今日のFM横浜でこのお話を出来れば良いなぁと考えています。
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